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燕山荘宿泊ブログ~部屋、トイレ、食事はどんな感じ?~
- 今度燕岳に登る!
- 燕山荘に泊まってみたい!
- 中ってどうなってるの?
- 部屋は?トイレは?食事は?
「アルプスの女王」と呼ばるその美しさに加え、コースも比較的単純で初心者に人気な燕岳。
その山頂付近にある「燕山荘」は、大正時代から続く伝統ある山小屋で、泊まってよかった山小屋1位(山と渓谷2016年1月号より)に選ばれたこともある大人気の山小屋。
今回はそんな燕山荘に2024年の8/12~13にかけて宿泊してきた私から、荘内のレビューを記載させていただく。
利用客の視点から、忖度なくレビューしていきたい。
これから燕山荘に宿泊される方の参考になれば幸いである。
なお、燕山荘に関する基本情報については以下公式HPを必ず参照されたい。
外観
白を基調とした美しいデザインで、建物を見るだけでもホッとする。
小屋の周りは休憩スペースになっており、ここで座って休憩したりカップラーメンを食べる方も多い。
この日はあいにくの天気で視界が悪かったが、本来であれば雄大な北アルプスと美しい燕岳を眺めることが出来る、最高のロケーションだ。
内装
ロビー
入口を入ると宿泊予約などができる受付があり、スタッフの方々が丁寧に案内してくださる。
ホテルのようなホスピタリティで、とても感激した。
受付にて支払いを済ませると、お食事の時間や館内の説明を受けた後、部屋へ案内される。
時期によって変わるのだろうが、私が行ったときは夕食が16時50分~と17時50分~の2種類(燕山荘に到着した順で決まる)、朝食は4時35分~、5時15分~、5時55分~の3種類(こちらは早い者順)だった。
夕食の時間と後述する部屋の場所は先着順で決まるので、燕山荘に到着したらすぐ受付を済ませるとよい。
先に受付を済ませ荷物を部屋においた後、山頂へ向かう(燕山荘から片道30分ほど)のがおすすめだ。
部屋
部屋は大きく分けて一般室(相部屋)と個人室の2種類があり、今回私が利用したのは一般室。
また、館内は本館と別館に分かれており、私が案内されたのは別館のほうであった。
部屋へ向かう途中の通路がなんともおしゃれで、美しい。
本館と別館をつなぐ通路はかなり急で、登り疲れた登山者にはなかなか堪える(笑)
一般室は2段ベッドになっていて、1階に3名、2階に3名入れる。
ちなみに、小屋内の床は毎日スタッフの皆さんが隅々まで手で雑巾がけされているそうで、ピッカピカである。
私が案内されたのは2階。
隣に人はいるのだが、カーテンで仕切られているのでプライベートは確保できる。
私は知らない人と雑魚寝を覚悟していたので、ありがたかった。
部屋には敷布団と掛け布団、枕が用意されていてそれぞれカバーがされているし清潔に清掃されているが、おそらく宿泊者が利用する都度まるごと洗っているわけではないだろう。
気になる方は、ご自分でシーツや枕カバーを持っていくと良い。
ちなみにこの奥にも部屋があり、ご家族や集団で来られた方はそちらへ案内されるようだ。
また、この日の消灯時間は20時30分。
結構早いので、人によってはうまく寝付けないかもしれない。
トイレ・手洗い場
山小屋となると、一番気になるのはやはりトイレ。
だが、燕山荘のトイレは山小屋のものとは思えないほどきれいだ。
入口を入ると左手に手洗い場がある。
ちなみに歯磨き粉の使用は禁止なので注意。
私はマウスウォッシュを持っていき、それで済ませた。
中はこんな感じ↓。
山小屋近くの水源からポンプで水を汲み上げていることもあり、水洗式なのがありがたい。
ウォシュレットはないが、汲み取り式トイレにあるような悪臭はなく、清掃も行き届いており非常に快適。
山小屋の維持・管理をされているスタッフの方々に感謝の気持ちでいっぱいだ。
食堂
本館1Fに食堂があり、ここで昼食や夕食、朝食をいただくことができる。
昼食はカレーやうどん、おにぎりなど、よくある山小屋めし、といった感じ。
驚いたのは、平地にあるお店のようなカフェメニューの豊富さ。
ビールやおつまみだけでなく、温かいコーヒーや紅茶、さらにモンブランやショコラなどのスイーツもいただける。
私はモンブランのコーヒーセット(¥1,000)を注文。
店員さんがちょっとコーヒーを淹れすぎたのか溢れてしまっていたが(笑)、コーヒーもモンブランもとっても美味しかった。
売店
1F売店にはオリジナルの手ぬぐいやスタンプなどが売られており、見ているだけでも楽しい。
特に燕Tシャツは人気らしく、売り切れになっているサイズのものもあった。
私は絵葉書を購入し、受付近くにあるポストに投函、実家にいる両親へ送った。
お食事
夕飯・朝食は前述した通り、指定された時間に食堂へ行きいただくことができる。
↓は夕食。
御飯と味噌汁はセルフになっていて、おかわりは自由。
豊富なメニューで栄養満点。非常に美味しかった。
また、夕食中には燕山荘グループのオーナーからありがたいお話が聞ける。
山登りを楽しむコツ、美しい自然を守るための知識、安全に登るために徹底することなど、大変参考になるお話ばかり。
このオーナーのお話を聞けたことが、私の燕山荘の一番の思い出でもある。
また、お話の最後には、燕山荘名物でもあるオーナーによるホルンの演奏が聞ける。
(ピンボケしてしまっているが)どれも貴重な体験で、とってもよかった。
↓は朝食。
私は一番早い4時35分~の回に行ったが、空席もちらほらあったので、せっかく並んだのに待たされることはなさそうだった。
こちらも御飯と味噌汁がおかわり自由。
おいしい朝ご飯をしっかり食べることができ、大満足。
重ね重ね、朝早くまた夜遅くまで食事の準備・片付けをしてくださる山小屋のスタッフの方々には頭が上がらない。
その他設備
ここからは、その他設備について簡単に紹介していく。
↓は談話室。
ここで持参した食事をとったり、パーティーと翌日の計画を立てたりすることができる。
ちなみに、右奥のドアの向こうは自炊室になっており、素泊まりをされる方はここで持ち込んだ食材を使って調理をすることができる。
また、山に関する本も多数おいてあり、ネットが繋がりにくい山小屋内でも時間を潰しやすい。
↓は乾燥室。
こちらは別館のものであるが、本館にも乾燥室はあるので、場所に困ることはほぼない。
総括
総じて、また泊まりたいと思えるのも納得がいく、素晴らしい山小屋だった。
スタッフの方々の対応は親切・丁寧だし、床は寝転がりたくなるくらいきれいだし、トイレは清潔だし、お食事は美味しいし、大満足。
強いて言えば、ネット環境が良ければもっと快適だろうなぁ、とは思う。
実際、私は楽天モバイルを使用しているのだが、山小屋内でも周辺でもごく稀に一瞬つながる程度でとても使用できる状態ではなかった。
大手キャリアであればつながりやすいかもしれない。
ただ、これは山小屋のせいというより、通信会社や環境の問題なので、山小屋を責めるのは酷であるとも思う。
ネット環境が悪くても困らない・退屈しないような準備を、利用客一人ひとりがすればいいと思った。
繰り返しになるが、個人的にはもう一度宿泊したいと思える、非常に快適な山小屋だった。
皆様にもぜひ、安心してご利用いただければと思う。